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2013年4月18日木曜日

【読書】僕の死に方 エンディングダイアリー500日


僕の死に方 エンディングダイアリー500日
昨日、母が87歳の誕生日を迎えました。元気です。

母は8年前に脳幹出血を起こし、その日のうちに死んでもおかしくないと言われましたが、運良く名医の紹介を受けることができ、一命を取り留めました。

しかし、残念ながら、左半身の麻痺が残り、目も二重視となり不便な生活を送らなければならなくなりました。もちろん、車椅子生活です。ただ、ありがたいことに頭脳は明晰で、麻痺のために言っていることは聞き取りにくくなりましたが、つじつまが合わないようなことを言うことはありません。

そんな母を献身的に支えてくれているのが父です。

実は、父は二十歳頃、仕事先のけがで左脚が不自由となりました。左脚が曲がりません。

その父を支えてきたのが母だったのですが、その分の借りを返すように、今は、父が献身的に母の介護を行っています。母が退院してから、父は体重が20㎏も落ちました。

そんな両親に育てられた私ですが、それなりに確執はあり、中学2年のころから特に父とは度々衝突しました。

その衝突は、母が介護が必要になってからもあり、自分自身(この状況の中で一体何をやっているんだろう…)と情けなくなってしまうこともありました。

しかし、3年くらい前から、自分でも驚くような変化が私自身の中であり、今はほとんど衝突することはなくなりました。

(そんなに遠くない時期に、この父や母とのお別れの日が来る。父や母の人生の終末を納得できるものにしたい。良い人生だった、と思ってほしい)

と考えるようになったのです。

そう思うようになってからは、父との衝突はなくなり、逆に、父の口からは感謝の言葉を度々聞くようになりました。

「僕の死に方 エンディングダイアリー500日」は41歳で亡くなった金子哲雄さんが余命宣告を受けてから500日間の記録ですが、その500日を共に生きた妻の雅子さんの記録でもあります。

誰かを看取るという経験が無い(進行中の)私には、とても考えさせられる内容でした。

テレビで見たことがあるあの笑顔の向こう側でこんなことがあったのかと本当に驚きました。



■木曜日。この週末が雨模様?という情報を聞き、がっかりしています。

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