【記録】旧小牧市立小牧中学校

愛知県小牧市に小牧山という標高86mの山があります。小牧山には小牧城があり、かつては織田信長の居城でした。（※現在建っている小牧城は別物。昭和42年に名古屋市に住んでいた実業家の平松茂が、自身の財産を投じて建設し、小牧市に寄贈したもの）

その小牧山の麓に昭和22年から平成10年まで小牧市立小牧中学校がありました。現在は、その建物は取り壊され、小牧中学校はそこから南の方に移転しています。

私は、小牧山には以前から軽登山（と言っても標高86mですから、本当に誰にでも気軽に登ることができる山）に出かけることが多く、自分にとってはとても馴染みの深い山でした。

それで、その小牧山の麓に以前「小牧中学校」があったということをつい最近知りました。しかも、いつも孫と走り回っていた芝生の公園が、その中学校の校庭だったということです。驚きでした。

航空写真を見ると分かりますが、その公園（旧校庭）はちょっと変わった形をしていて、もし、ここがそのまま現在も使われているのなら「変わった形の校庭の中学校が小牧市にある」と有名になったのではないかと思います。

強く興味を持った私はネットで情報を探してみましたが、なかなか有効なものにたどり着くことができず、考えた末に先日現在の小牧中学校を訪ねてみることにしました。

以下の画像は、応接室に飾ってあった写真と卒業アルバムの写真を撮影させてもらったものです。

私のように旧小牧中学校に関心を持った人のためにブログ記事として記録させてもらうことにしました。

　昭和22年　

・4月1日 小牧町立小牧中学校創設。小牧町全体を学区とする。全校生徒652名。
・8月8日 小牧山で校舎建設地鎮祭り。

　昭和26年　

・運動場拡張整地工事完了後の風景。
・8月10日 愛日水泳大会初優勝。

　昭和38年　

・「北里村合併祝賀会」
・8月15日 愛日水泳大会男子13連勝、女子3連勝達成。

　昭和39年　

・12月12日 小牧市初の50mプールが竣工。

下の写真はその翌年のものと思われますが、プールを確認することができます。こんな位置にプールがあったのです。

この写真から小牧中学校の運動場がいかにユニークな形をしていたかが分かります。

　平成10年　

・4月2日 新校舎竣工式

小牧山と現在の小牧中学校の位置関係。この時、まだ旧校舎は取り壊されていませんので、小牧山麓にも中学校と校庭を確認することができます。

おそらく下のこれが最後の旧小牧中学校の様子を写した写真だと思われます。小牧山全体、そして小牧城との関係を考えると、いかにユニークな立地だったかが分かります。

中学校でお話を聞いたときに、私が

「部外者の無責任な考えですが、この立地の中学校がなくなったのはとても勿体無かったですね。卒業生の皆さんも残念だったのではないでしょうか」

と言うと

「まあ、そうですが、私はその当時ここには勤務していなかったのですが、実際、毎日その中で生活していると使いにくい学校だったようですよ」

という答えが返ってきました、(^^;;

まあ、そんなものかもしれませんね。

でも、学校の裏山に城があるなんて、自分なら自慢したでしょうね。絶対、自慢したはずです。

■さて、今年も明日で終わりです。皆さん、よいお年をお迎えくださいね。