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2013年4月12日金曜日

【つぶやき】まじめに一生懸命勉強させたい


昨日、ふとしたことから5年前の自分のブログ記事を読みました。書いたことをすっかり忘れてしまっていた内容ですが、初めて海外旅行に行き、自分の国を外から眺めてみたとき感じたことを率直に書いていました。

そういえば、この旅行の帰りに、乗り継ぎのためにチャンギ空港に数時間いたのですが、短期留学かホームステイからの帰国らしい高校生くらいの数人のグループが(おそらく私と同じように搭乗時間待ち)、大きな声で傍若無人な振る舞いをしていたことを思い出しました。Yさんの気持ちはよく分かります。
メルボルンでは、3人の日本人ガイドさんにお世話になりました。

その中でも3日目にお世話になったYさんは、現地の小学校で日本語を教えているという若い人でした。

私も同じ職種ですから、Yさんには観光以外のいろいろな質問をしました。メルボルンの子どもたちの様子、高校生や大学生の様子など…、実際に現地で子どもたちに触れている人ならではの何かがあるのではないかと思ったからです。

話を聞いていて、私がまず感じたことは、メルボルンの子どもたちは「まじめ」なんだなあ、ということでした。勉強に対する姿勢も真っ直ぐな気がします。最近の日本の子どもたちの様子といえば、完全に2極化しているわけで、小学生でも「しっかり勉強している」子供と「全く勉強していない」子供に別れています。で、この比率が学年が進むほど「勉強している<勉強してない」になっていくわけで、Yさんの話を聞いているうちに、私は日本の未来は明るくないということを確信しました、(-_-)

ここしばらくずっと続いている「勉強はほどほどでいい。勉強以外に大事な物がいっぱいあるから」という妙な風潮を何とかしなければいけないのだと猛烈に反省したのでした。

「勉強以外に大事な物がいっぱいある」というのは、本当は「勉強以外にも大事な物はある」と使うべきなのですが、なぜかこのところのわが国の風潮は「勉強」を全否定しがちです。なぜそうなのか原因はよく分からないのですが、勉強を非常に軽く見ています。(これはそうとうまずいなあ…)と私はYさんとのやり取りの中で思いました。

メルボルン

実は、Yさんとのやり取りの中で、私が本当に悲しくなってしまったのは、彼が

「最近の若い人たちはずいぶん英語が話せるようになり、メルボルンでも、短期留学やホームステイの人たちをたくさん見かけます。観光に訪れる人たちもどんどん英語を使います。でも、私は、日本人はそんなに英語ができない方が良かったのではないかと思うことが増えてきました」


と悲しそうに言った時でした。日本で英語教師だったことがあるYさんが「日本人はそんなに英語ができない方がよかったのでは…」と言うことを不思議に思い、その真意を尋ねると

「英語が通じるようになると、私たち日本人(の多く)が何も考えていないことがばれてしまうじゃないですか。底の浅さを露呈してしまうことが悲しいんです」


という言葉が返ってきました。この言葉は重かったです。

(このままではいけない…)

と私は、本当に、心の底から思いました。

一昨日、BSプレミアムの番組「旅のチカラ」小西真奈美さんの「バレエに恋して~小西真奈美 ロンドン~」を観ました。私は小西さんのことはほとんど知らなかったのですが、彼女の真面目で真摯な姿にすっかりファンになりました。番組の中で彼女が見せた学ぶことに対する姿勢に比べると、最近の子供たちの姿勢があまりにも軽すぎて、先の記事を書いてから5年経った今、私は、さらに不安になっています。

「バレエに恋して~小西真奈美 ロンドン~」の再放送は、4月18日(木)午前8時から9時です。

■金曜日。1週間が無事にすぎそうで、ちょっとほっとする。腰が少し重いのが気になりますが…。充実した週末を送りたいと思います。

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