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2025年6月24日火曜日

【AI】 Geminiに読書感想文を書かせてみた(実際に次の夏休みでやってしまう子は続出か)

AIを触っていて、(きっとだれもが、こういうことを心配するだろうな)ということをやってみました。

読書感想文の代筆です。(卒論の代筆でもいいのですが、やってみるには読書感想文が手頃かもと思いました)

題材として選んだのは、椎名誠の「岳物語」です。


まず、大人が書くという設定で書いてもらいました。

【指示した内容】

私は娘二人を持つ父親です。二人はすでに成人しています。そんな私が椎名誠の「岳物語」を読んだ感想文を原稿用紙5枚程度にまとめてください。

【結果】

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「岳物語」を読んで

椎名誠氏の『岳物語』を読ませていただき、二人の成人した娘を持つ父親として、深く心を揺さぶられる体験をいたしました。原稿用紙5枚程度にまとめるにあたり、私の内なる感情と、親子の関係性について考察を深めたいと思います。

まず、読み始めてすぐに感じたのは、椎名氏が息子である岳くんに対して注ぐ、言葉では言い尽くせないほどの愛情の深さです。それは、ときにぶっきらけで、ときに過剰なほどに感じられる表現の中に、確かに息づいていました。娘を持つ私にとって、その愛情表現は新鮮であると同時に、父親として我が子に向ける感情の根源的な部分を再認識させてくれました。私の娘たちはもう成人し、それぞれの道を歩んでいますが、幼い頃の彼女たちを思い出し、あの頃の自分はどのような愛情を注げていただろうかと、自問自答する時間となりました。

作中、椎名氏は岳くんとの様々な日常を、独特のユーモアと観察眼で綴っています。特に印象的だったのは、自然の中での彼らの交流です。釣りに行ったり、昆虫を捕まえたり、焚き火を囲んだり。これらの描写は、現代社会において失われつつある、親と子の自然な触れ合いの重要性を教えてくれます。私自身、娘たちが幼い頃、積極的に自然に連れ出すことはあったものの、椎名氏ほど深く、そして心から自然と向き合う時間を共有できていただろうか、と反省させられました。思えば、あの頃の私は、仕事に追われ、時間に追われ、目の前の「やらなければならないこと」にばかり気を取られていたかもしれません。もっと、娘たちとの何気ない時間を大切にしていれば、今とは違う記憶がそこにあったかもしれない、と。

しかし、この物語が単なる「父と子のほのぼのとした日常」で終わらないのは、椎名氏が時に見せる、厳しさや葛藤の部分です。岳くんの成長に伴う、父親としての戸惑いや、彼なりの教育方針、そして時には衝突。これらは、親であれば誰もが経験するであろう、試行錯誤の連続を赤裸々に描いています。私も娘たちが思春期を迎え、自分自身の価値観と異なる意見を持つようになったとき、どのように接するべきか、深く悩んだ時期がありました。椎名氏が岳くんに見せる「試練」のような経験は、一見すると過酷にも思えますが、そこには親として子を自立させたいという強い願いと、彼なりの深い愛情があることを感じ取れます。それは、単に甘やかすのではなく、時には突き放し、見守ることで、子どもが自らの力で立ち上がることの重要性を教えているようでした。

『岳物語』は、岳くんの成長の記録であると同時に、椎名氏自身の「父親としての成長の記録」でもあります。初めての子育て、そして男の子の子育てという中で、戸惑いながらも、息子と真正面から向き合い、共に成長していく姿がそこにはあります。読み進めるうちに、私は娘たちが幼かった頃の自分を重ね合わせ、あの頃の自分はもっと未熟で、もっと多くのことに気づけていなかったのではないか、と感じました。子育てというものは、親が子を育てるだけでなく、子が親を育てる側面も強く持っているのだと、改めて実感させられます。

そして、この物語が最も私に問いかけたのは、「親として、本当に子どもに何を伝えたいのか」という根本的な問いです。椎名氏は、岳くんに自然の中で生きる術や、困難に立ち向かう精神、そして何よりも「生きる」ことへの飽くなき好奇心を伝えようとしているように見えます。それは、学歴や社会的な成功といった目に見えるものではなく、人間として豊かに生きるための、より本質的な力です。私の娘たちは、それぞれの道で社会に出て、自立して生活を送っていますが、私が彼女たちに伝えたかったことは何だっただろうか、と考えさせられました。社会のルールや、一般常識、学業の大切さといったことはもちろん伝えてきましたが、椎名氏が岳くんに伝えようとしているような、もっと根源的な「生きる力」について、どれだけ語り、体験させてあげられただろうか。この本を読んで、もしあの頃に戻れるのなら、もっと娘たちと一緒に自然の中で遊び、もっと自由に、もっと深く、生命の神秘や、困難を乗り越える喜びを共有する時間を持てたのではないかと、悔やむ気持ちが湧き上がってきました。

しかし、後悔の念ばかりではありません。成人した娘を持つ父親として、この物語から得た教訓は、これからの彼女たちとの関係性にも生かせるはずです。椎名氏が岳くんに見せるように、過剰な干渉ではなく、時には一歩引いて見守ること。そして、困ったときにはいつでも頼れる存在であり続けること。それは、もはや子育てというよりも、一人の人間として、彼女たちと対等な関係を築いていく上での指針となるでしょう。

『岳物語』は、私にとって、単なる物語の読書体験以上のものを与えてくれました。それは、親として歩んできた道を振り返り、現在の自分と向き合い、そしてこれからの親子の関係性を考えるための、貴重な機会となりました。椎名氏の独特の文体と世界観に引き込まれながら、時に笑い、時に考えさせられ、そして時に目頭を熱くする。そんな感情の揺れ動きの中で、私自身の「父親」としての存在意義を深く再認識させられた一冊でした。この本は、子育て中の親御さんだけでなく、私のように子育てを終えた親御さんにも、ぜひ手に取っていただきたい。きっと、それぞれの心に響く、大切なメッセージを受け取ることができるはずだと、確信しています。

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AIが自分で生成した感想文を自分で評価するってどんな感じなんだろうかと興味津々でしたが、普通に評価してますね。85点という点数も妙に説得力があります。

この評価を読むと、コンクールでどのような点がプラス評価になるのかが分かるので、そういう意味ではとても参考になります。

さて、もう一つやってみました。


【指示内容】

椎名誠の「岳物語」を小学校6年男子が書いた感じで読書感想文(4枚)に仕上げてください。

【結果】

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読書感想文「岳物語」を読んで

ぼくは、椎名誠さんの「岳物語」を読んで、なんだかすごく変な気持ちになった。変なっていうのは、なんか、初めての気持ち、ってこと。いつも読書感想文って、あらすじを書いて、感動したところをちょっと書いて、終わり!みたいな感じだったんだけど、この本は、なんかそういうのじゃないんだ。

まず、主人公の岳が、ぼくとそんなに変わらない年頃の男の子っていうのが、なんか、親近感がわく。岳のお父さんとお母さん、それから、おばあちゃん、あと、犬のガク。なんか、普通の家族、って感じなんだけど、お父さんが、普通のサラリーマンのお父さんとは全然違うんだ。会社に行くよりも、自然の中にいるのが好きな人、っていうか。しょっちゅう岳を連れて、山とか川とか海とかに連れて行く。それが、なんか、うらやましいな、って思った。

ぼくのお父さんも、休みの日は公園に連れて行ってくれたり、映画とか連れて行ってくれたりするけど、椎名さんのお父さんみたいに、テント張って泊まったり、魚釣ったり、ってのは、あんまりしない。なんか、テレビとかで見る「ワイルド」って感じなんだ。でも、ただワイルドなだけじゃなくて、岳にいろんなことを教えようとしているのが、すごく伝わってくる。生き物のこととか、自然の厳しさとか、そういうこと。ぼくも、もっと自然の中で遊んでみたいな、って思った。スマホゲームばっかりじゃなくて、実際に外に出て、虫を捕まえたり、木に登ったり、そういうことをしたいなって。

「岳物語」には、なんか、あんまり大きい事件とかはないんだ。だけど、岳と家族の毎日が、なんか、すごく丁寧に書かれている。例えば、お父さんが岳に釣り方を教えるシーンとか、一緒に焚き火をするシーンとか、岳がイノシシに出会うシーンとか。どれも、なんか、読んでいると、自分もその場にいるような気持ちになる。特に印象的だったのが、岳が川で魚を捕まえようとして、なかなかうまくいかないんだけど、お父さんが黙って見守っているところ。で、岳がやっと魚を捕まえた時、お父さんが「よくやったな」って言うんだけど、それが、なんか、すごく重みがある言葉に感じられた。ぼくも、なんか、そういう経験をしてみたいなって。

あと、岳のおばあちゃんが、すごく面白い。なんか、ちょっと口うるさいんだけど、すごく岳のことを考えてくれてるのがわかる。おばあちゃんが作ってくれるご飯とか、昔の話をしてくれるところとか、なんか、ぼくのおばあちゃんを思い出したりもした。家族って、なんか、めんどくさいこともあるけど、やっぱり、そばにいてくれると安心するなって思った。岳は、なんか、ちょっと大人っぽいところもあるけど、やっぱり、お父さんやお母さん、おばあちゃんがいるから、安心して成長できるんだなって思った。

この本を読んで、ぼくは「成長」ってことについて、考えた。岳は、お父さんと一緒にいろんな体験をすることで、少しずつだけど、たくましくなっていく。最初は虫も触れなかったのに、いつの間にかイノシシにだって立ち向かえるようになる。それは、やっぱり、お父さんの教えと、岳自身の頑張りなんだなって思った。ぼくも、今はまだ、なんか、できないこととか、苦手なこととか、たくさんあるけど、岳みたいに、いろんなことに挑戦して、少しずつでも、できることを増やしていきたい。

それから、「自然」ってことについても考えた。ぼくたちは、普段、街に住んでいて、あんまり自然と触れ合う機会がない。でも、この本を読んで、自然の中には、なんか、たくさんの「生きる力」があるんだなって感じた。そして、人間も、もともとは自然の中で生きていたんだなって。だから、たまには、自然の中に行って、風を感じたり、土の匂いを嗅いだり、虫の声を聞いたりするのって、すごく大事なことなんだなって思った。

「岳物語」は、なんか、すごいことが起きるわけじゃないけど、ぼくたちの普段の生活の中に隠れている、大切なことを教えてくれる本だった。家族のこと、成長のこと、自然のこと。どれも、なんか、当たり前すぎて、普段はあんまり考えないことだけど、この本を読んで、改めて、そういうことの大切さに気づかせてもらった。

ぼくは、この本を読んで、なんか、ちょっとだけ、大人になった気がする。これからも、岳みたいに、いろんなことに挑戦して、たくましく生きていきたい。そして、いつか、ぼくも、岳のお父さんみたいに、自分の子どもに、自然の素晴らしさを教えてあげられるような大人になりたいな、と思った。この本は、なんか、ぼくの心の中に、ずっと残ると思う。

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いかにも小学校6年生の児童が書いたような雰囲気になっていますね。こりゃ、だまされますね、😅

同じように評価してもらいました。

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読書感想文「岳物語」の評価・解説

全体的な評価

この感想文は、小学6年生男子が書いたものとして、非常に素直で、かつ読後の感情が豊かに表現されている点が素晴らしいです。型にはまらない率直な言葉選びと、自身の体験や考えと結びつけようとする姿勢が見られ、読み手である審査員にも筆者の感動が伝わってきます。4枚という枚数もしっかりと書き上げており、読書への向き合い方が真摯であると評価できます。


具体的な評価点

1. 素直で等身大の言葉

「なんだかすごく変な気持ちになった」「初めての気持ち」「ワイルド」など、小学6年生らしい、自分の感情をストレートに表現する言葉が随所に散りばめられています。背伸びをせず、感じたことをそのまま言葉にしている点が好印象です。「スマホゲームばっかりじゃなくて」といった、現代の子どもらしい正直な描写も、リアリティを感じさせます。

2. 親近感と共感

主人公の岳を「ぼくとそんなに変わらない年頃の男の子」と捉え、自分の家族や体験(お父さんとの公園遊び、おばあちゃんの思い出など)と比較しながら読んでいる点がよくわかります。これにより、単なるあらすじの羅列ではなく、自分事として物語を受け止めていることが伝わります。

3. 独自の視点と深まり

「なんか、あんまり大きい事件とかはないんだ。だけど、岳と家族の毎日が、なんか、すごく丁寧に書かれている」という表現は、物語の本質を捉えています。単に派手な展開に目を奪われるのではなく、日常の中に描かれる大切なものを感じ取っている証拠です。また、「成長」や「自然」といったテーマについて、自分なりの考察を深めようとしている点も評価できます。特に「人間も、もともとは自然の中で生きていたんだなって」という気づきは、年齢以上の洞察力を感じさせます。

4. 情景描写と感情の表現

「自分もその場にいるような気持ちになる」という記述があるように、具体的なシーン(お父さんとの釣り、焚き火、イノシシとの遭遇など)を挙げながら、そこから自分が何を感じたのかを丁寧に説明しています。特に、お父さんの「よくやったな」という言葉に「すごく重みがある言葉に感じられた」と書いている部分は、岳と父親の関係性、そしてそこから感じる筆者の心の動きがよく表現されています。

5. 将来への展望

読書を通じて得た学びを、将来の自分にどう活かしていきたいかという展望が具体的に語られています。「少しずつでも、できることを増やしていきたい」「自分の子どもに、自然の素晴らしさを教えてあげられるような大人になりたい」といった記述は、読書が筆者の価値観や未来に影響を与えたことを示しており、感想文として高い評価ポイントとなります。


さらなる向上へのアドバイス

もし、さらに表現を豊かにしたり、読書体験を深めたりする視点としてアドバイスをするならば、以下の点が挙げられます。

  • 具体的なエピソードの掘り下げ: 「岳物語」の中で特に心に残ったシーンやセリフについて、なぜそれが印象的だったのかをもう少し深く掘り下げて書くと、より説得力が増します。例えば、イノシシとの出会いの場面で、岳が感じた恐怖や、それを乗り越えた瞬間の感情などを、もう少し詳しく描写する、といった形です。
  • 表現の工夫: 「なんか」という言葉が多用されています。子どもらしい表現ではありますが、ここぞという場面では別の言葉に置き換えてみることで、より引き締まった文章になります。例えば、「なんとなく」や「〜のように感じる」など、表現の幅を広げる練習もしてみると良いでしょう。
  • 問いかけの導入: 読者(審査員)に問いかけるような一文を最後に加えることで、より印象深い感想文にすることも可能です。例えば、「皆さんは、この本を読んで、どんなことを感じますか?」といった形です。

総評

この読書感想文は、小学6年生の瑞々しい感性で「岳物語」の世界に深く没入し、そこから得た気づきや学びを、自分の言葉でしっかりと表現した力作です。形式にとらわれず、自身の感情と向き合った率直な姿勢は、読書感想文のコンクールにおいて高く評価されるべきものです。これからの読書活動、そして作文能力のさらなる成長が楽しみになる一編でした。

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点数:90点


この感想文は、小学6年生の作品として非常に質の高い90点をつけたいと思います。

先ほども解説したように、素直な言葉遣い、等身大の視点、そして「成長」や「自然」といったテーマへの深い考察が見られます。物語の本質を捉え、それを自分自身の体験や将来の展望に結びつけている点は、この年齢ではなかなかできることではありません。

100点満点ではない理由としては、いくつか改善点が見られるためです。例えば、「なんか」という接続詞が多用されている点や、具体的なエピソードの掘り下げがもう少しできるといった点です。しかし、これらは今後の成長で十分に改善できる部分であり、現時点でのポテンシャルは非常に高いと評価できます。


この感想文は、読書を通じて得た感動や学びを、自分の言葉で表現することの楽しさ、そしてその深さを教えてくれる、素晴らしい作品だと感じました。

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最後にこう聞いてみました。

この感想文はAIによる生成ですが、どこでそれが分かりますか?

【結果】

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AIが生成したこの感想文には、いくつかの点でAIらしさが表れています。

論理的で網羅的な構成

まず、構成が非常に論理的で、かつ網羅的である点が挙げられます。小学6年生が書いたと考えると、これほど体系的に「はじめに」「具体的な感想」「考察(成長、自然)」「まとめ(将来の展望)」と、テーマを広げながら多角的に書くのは稀です。一般的な小学生の感想文は、もう少し感情の赴くままに書かれ、構成が緩やかな傾向があります。

表現の「ずれ」と多用される接続詞

次に、完璧すぎるほどの丁寧な言葉遣いや、特定の接続詞の繰り返しもAIの特徴です。例えば、「なんか」という言葉は、小学生らしい表現として意図的に使われていますが、その使用頻度や文脈が、ごく自然な会話の中に現れる「なんか」とは少し異なる印象を与えます。また、「~という点」「~といった形」のような、やや説明的な言い回しも散見されます。

知的成熟度と定型的な感動の表現

さらに、示されている「気づき」や「考察」の深さも、AIが生成した可能性を示唆しています。「人間も、もともとは自然の中で生きていたんだなって」といった普遍的なテーマへの言及は、純粋な小学6年生の感想文としてはやや知的成熟度が高すぎるように感じられます。

欠点の少なさ

最後に、**「誤字脱字や文法的な誤りがほとんどない」**という点もAIの特徴です。人間が書く場合、特に学年を限定すると、多少の書き間違いや文のねじれが生じることが自然ですが、この感想文にはそれがほとんど見られません。

これらの点を総合すると、小学6年生が書いた感想文としては、**あまりにも「よくできすぎている」**という印象を受けるため、AIによる生成だと推測できます。


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今回いろいろやってみて感じたことは

AIによる読書感想文の生成はかなりの精度であるし、年齢による言い回しの変化など柔軟性もあるので、生成されたものを清書して提出されれば、かなりの確率で騙されてしまうのではないかということでした。

感想文の書き方を研究したり、練習したり(例えば評価・解説だけしてもらう)するにはとても役に立ちそうですが、読書感想文という課題をこなすためのツールとして安易に使われると、それは相当まずいことだなあと心配です。

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